株式会社 CrowLab 代表取締役
国立大学法人 宇都宮大学 バイオサイエンス教育センター 特任助教
カラスと対話するプロジェクト 主宰
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害鳥や害獣の捕獲には多くのコストがかかってます。シカやイノシシなどの一部はジビエ料理として有効利用されていますが、多くはただ処分されている現状があります(10%程度しか利用されておりません)。
人との摩擦の多いカラスもやはり多くのコストがかけられトラップ等により捕獲されておりますが、捕獲されたカラスのほぼ100%がただ処分されています。それを一部でも食資源として、また、研究の資料として利用してはどうか、と考えたのがこの研究の始まりです。
実はカラス肉は食材としての可能性を持っています。その肉には鉄分やタウリンが豊富に含まれています。かつて韓国では滋養強壮の漢方として人気があったようです。韓国にカラスがあまり見られないのは食べてしまったからだとか。
ただ、カラスを食べることは抵抗を感じる人が多いと思います。なんでも食べてしまうカラスは安全性も心配ですし、イメージも悪いです。しかしながら、そのカラスを食資源化の成功例とできるのであれば、他の動物の利用は容易いでしょう。カラスの食資源化までの過程で生じる課題をクリアすることで、他の動物の利用のモデルとしたいと考えてます。
初年度は、他の有害動物の利用例の実態調査からカラスを食資源化する上での課題の明確化、カラスの肉の成分や安全性に関する化学的分析、カラスを食べていた地域での聞き取りや人とカラスの関係に関する文化的調査、カラス由来の培養細胞の樹立を目指します。最終年度は、カラス肉の食味の官能試験や市場性の調査を行い、食資源としての実現性を検討します。また、樹立した培養細胞を用いて細胞生物学的解析や分子生物学的解析を想定してます。